国家プロジェクト大工育成塾 加工場視察風景
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大工育成塾理念
大工育成塾理念
大工育成塾は、伝統的木造住宅の振興のため大工技能士の育成に取り組む一般社団法人です。
当塾の運営に対しては、国土交通省より補助金が交付されています。
理念・目的
我が国の職人文化・ものづくり文化が生んだ伝統木造建築は、日本の気候風土に適した形態や仕様、融通性に富み
家族の絆を育むような間取りや空間構成、長寿命化のための補修や増改築のしやすさ釣り合いのとれた意匠の美しさ等々
優れた特徴を数多く有しています。
その長所を現代の住まいに活かしていくことが、良質な住宅の生産と固有の文化の継承を図るために必要不可欠です。
しかし、伝統的な木造建築の担い手である大工職人はその数の減少と高齢化が進み、技術・技能の継承が困難に
なりつつあります。このため、伝統的な木造構法を活かした生産体制を促すとともに我が国の職人文化・ものづくり文化を
担う人材を育成するため一般社団法人大工育成塾が国土交通省の支援を受けて国家プロジェクトとして優秀な大工職人の
育成に取り組むものです。
教育方針
未経験者又は経験のごく浅い者を対象に、3年間にわたり、大工技能の理論についての教室講義と受入工務店での
現場修業を体系的に施すことにより基礎的な知識・理論と技術・技能両面の充実を図り、技に優れ、
志の高い『真の日本の大工』の育成を目指します。
育成する大工職人像
大工育成塾では、伝統木造建築に関し規矩術・墨付けから板図・設計まで大工としての基礎的な技術・理論の修得は
もちろん省エネルギーやシックハウス対策等、現代社会のニーズにも対応できるような技術を身に付けます。
具体的には、伝統木造建築を担う棟梁のもとで、ひととおり自己の技能で木造住宅の施工ができるだけの
大工技術の修得を図るものです。
大工育成塾とは
大工育成塾とは
育成システム
大工育成塾は、伝統的な木造軸組住宅に関する知識・技能を身に付け、
日本の職人文化やものづくり文化を担う大工技能者を育成するために実施されるものです。
大工育成塾の大きな特徴は、現場で修業を積み技能を磨いていくだけでなく教室での講義も受けること。
つまり、指導棟梁による個別の「現場修業」と集合して学ぶ「教室講義」の両方で、大工に必要な技術と理論を
同時に身に付けます。
塾生を受け入れる工務店は、責任をもって指導を任せられるよう厳しい審査を受けています。
実際の現場では、道具の扱い方から本格的な大工仕事まで塾生一人ひとりにあわせ丁寧に指導されます。
大工育成塾の目標は「3年後、一軒まるごと建てる」こと。
修了制作では、3年生全員で協力し約2週間かけて木造軸組構法の木組みに挑戦します。
3年間学び終えた塾生には「大工志」の称号が与えられます。
修了生の進路は、受入工務店への就職をはじめ家業を継いだり、建築系の学校に進学するなど様々ですが
修了後も「大工志の会」で同期や先輩、後輩との交流が続きます。